共焦点レーザー蛍光顕微鏡(LSM)

---

装置概要　　 装置スペック詳細

• 蛍光標本を詳細に観察、解析するシステムであり、レーザを光源とした電動倒立型顕微鏡ベースの共焦点レーザ走査型顕微鏡である。
• ・スキャンユニットは分光タイプで、分光分解能が最小2nmと非常に高く、近似した蛍光波長の分離が可能である。
• 透過検出は1CH、蛍光検出器は上記の分光が2CH、フィルタが1CHの合計3CHの構成で、分光CHは検出幅を広げることでフィルタCHと同様の 蛍光の検出が可能である。
• レーザ光源には、マルチアルゴンガスレーザに加え、寿命が長いレーザダイオード（半導体レーザ）を用いており、 発熱も少なく特に生細胞への影響を少なくしている。
• また、自動でフォーカスのずれを補正する機能を有しているため、長時間でのタイムラプス観察が可能となる。

装置仕様

＜スキャンユニット部＞

基本構成
分光タイプ （分光分解能 ： 最小2nm）
1nm単位で任意の分解能に変更可能（2nm～100nmの幅）
蛍光3CH（分光2CH,フィルタ1CH）＋透過1CH、フォトマルチプライヤ3基、レーザポート3基搭載、
増設CHオプション光路保有 励起、分光、吸収の各フィルタ、
ダイクロイックミラーは電動ターレットに実装（自動切換）
走査方式
ガルバノメータスキャナミラー２個による光偏向
走査モード
XYスキャン
画素数　　：　64X64 ～ 4096X4096 pixel （分光時同様）
サブモード：　ZoomIN、Clip
アスペクト比： 1：1、4：3、または任意比率
走査速度：２５６X２５６ 往復スキャン時 最速0.064秒
５１２X５１２ ノーマルスキャン時 最速1.1秒
ラインスキャン：直線、フリーライン
視野数： １８
ズームサイズ：１－50倍、 ０．１ステップ

＜顕微鏡部＞

電動倒立型 ： IX81
対物レンズ構成：UPLSAPO10X2,UPLSAPO20X
UPLSAPO40X2,UPLSAPO60XO
UPLFLN40XO,UPLSAPO100XO
Z駆動部
ステージ 　最小送りステップ0.01μm
電動、□30mmストローク、分解能0.1μm

＜レーザコンバイナ＞

内蔵レーザ
発振波長 出力 種別
405nm ： 50mw レーザダイオード（半導体レーザ）
457nm ： Total マルチアルゴンガスレーザ
488nm ： 30mw マルチアルゴンガスレーザ
515nm ： マルチアルゴンガスレーザ
559nm ： 15mw レーザダイオード（半導体レーザ）
635nm ： 20mw レーザダイオード（半導体レーザ）
調光方式 AOTFによる連続可変（0.1～100％ 0.1％ステップ）
動作モード
ノーマル：帰線期間にてレーザをカット
REX ： 各領域ごとにレーザ輝度を設定可能
各領域ごとにレーザ波長を選択可能

＜制御装置部＞

PC-AT互換機 ＯＳ：ＷｉｎｄｏｗｓXP Professional （英語版）
ＣＰＵ：Ｐｅｎｔｉｕｍ4 3.2GHｚ 以上 メモリ：２GB 以上
ハードディスク：１２０GB 以上 専用I/Fボード（ＰＣに内蔵）：
記録媒体：DVDデュアルドライブ ・表示モニタ数：2
表示解像度：SXGA（1280*1024）以上
表示色数：32Bitフルカラー（1677万色）

＜除振台、システム机＞

エアー除振台、自動レベリング

＜オプションユニット＞

フォーカス補正ユニット ZDC

＜主なソフトウェア機能＞

画像形式
マルチTIFF,8/16ビットグレースケール/インデックスカラー、
24/32/48ビットカラー、JPEG/BMP/TIFF/AVI/MOV画像
OLYMPUS Multi-TIFFフォーマット
画像取得
領域指定：ポイント、ライン、フリーライン、クリップ、クリップズーム
2次元：XY,XT,XZ,Xλ
3次元：XYZ,XYT,XYλ,XZT,XλT,XλZ
4次元：XYZT,XλZT,XYλT
5次元：XYZTλ
３次元構築・観察
3Dアニメーション、断面切り出し表示、3D-2D連動操作機能
蛍光分離
分光による蛍光分離：ノーマルモード、ブラインドモード
その他
オートコントラスト機能（検出感度自動調整機能）