多目的デジタル核磁気共鳴装置(NMR1)
多目的デジタル核磁気共鳴装置の特徴
核磁気共鳴装置(NMR)は、有機や無機、および有機金属化合物の原子配置、電子構造の解明、生体関連物質の構造解析、電子材料、高分子材料などの新素材の構造と機能性の解明などに用いられています。本装置は、通常の液体試料用検出器だけでなく、固体試料用検出器およびゲル状試料測定用グラジェント検出器を備えており、溶液サンプルだけでなく固体およびゲル状態のサンプルの測定が可能です。
仕様及び使用上の注意
1.装置 BRUKER社AVANCE500型デジタルNMR装置
検出器
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溶液試料観測用
- 5 mm 1H観測多核種用インバースプローブ
- 10 mm低周波核種用プローブ
- 5 mm 1H/109Ag ~31P多核種用プローブ
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ゲル状試料観測用
- 4 mm ゲル試料観測用MASプローブ
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固体試料観測用
- 4 mm高速MASプローブ
2.測定試料について
- 通常は溶液試料を5 mm試料管に入れて測定します。
- 試料管をスピナーに取り付け、サンプルゲージで高さを調節して下さい。
- 測定温度10℃~60℃で測定します。この温度範囲外で測定する場合は、管理者に問い合わせて下さい。
3.使用上の注意
- 超伝導磁石が設置されている部屋の酸素濃度が低下すると、警報を発し、強制換気装置が作動します。警報器が作動中は入室しないで下さい。
- ペースメーカーをつけている人の入室は禁止します。
- 装置室への腕時計、携帯電話、磁気カード、クリップ、鉄製工具などの持ち込みを禁止します。
- 装置に異常が認められたときは、速やかに保守担当者に連絡してください。
- 測定終了後は、使用記録に記入し、必ず施錠して退出してください。